30秒でわかる概要
今回の競馬AI研究で、事前に決めた条件を通って採用できた買い方は0件でした。
問題は0件だったことより、結果を見たあとで同じ過去データから「通る条件」を探し直すことです。そこで今回は、0件のまま現在の買い方研究を閉じ、Forward/ShadowをHOLDしました。
簡単に言うと、「うまくいかなかったので条件を変えてやり直す」のではなく、失敗もそのまま記録して次の仮説へ進みます。
なぜ、ここで止める必要があるのか
同じ検証期間を何度も見ながら条件を調整すると、その期間だけに合った買い方を作ってしまう危険があります。
今回は2021〜2024年の検証用データをEXP13/14/16/17ですでに使っています。そのため、同じ期間を見ながら追加条件を探す方向には進みません。
今回、何が変わったのか
モデルや特徴量を変えたわけではありません。
変えたのは研究の進め方です。AIの予測を実際にどんな馬券として買うか決める「買い方設計(Bet Construction)」の研究枝を、後付け条件で救済せずここで閉じました。
現在の判断は次のとおりです。
- 昇格戦略は0件でした。
- 未来のレースで同じ判断が通用するか確かめる段階には、まだ進めません。
- まだ研究判断に一度も使っていない完全な未使用検証期間は残っていません。
- 学習には使っていない2021〜2024年の開発中の検証期間は、EXP13/14/16/17ですでに使っています。
- 同じ研究枝で、結果を見ながら新しい条件を探し直すことは禁止しました。
- 2025年・2026年の結果は使用していません。
つまり、未来のレースで試す次段階へはまだ進めず、同じ検証期間を見ながら条件を足して救済することもしません。
検証記録
例えば、今回の昇格戦略数は0件です。
正式な検証記録では、現在の買い方設計の研究枝を閉じ、未来のレースで確かめる次段階には進まない判断を固定しています。
正式記録では、内部表記として次の内容を固定しています。
- 昇格戦略は0件でした。
- Forward/Shadow eligibilityはHOLDです。
- Fresh Untouched Holdoutはありません。
- 2021〜2024 Development OOSはEXP13/14/16/17で再利用済みです。
- 同じ研究枝での新しいadaptive historical searchを禁止しました。
- 2025年・2026年の結果は使用していません。
読者向けに言い換えると、採用できた戦略は0件で、未来のレースで試す次段階にはまだ進めず、完全な未使用検証期間も残っていません。さらに、2021〜2024年の検証期間はすでに複数研究で使っているため、結果を見ながら同じ枝で条件を探し直すこともしない、という意味です。
- EXP18 RUN002:PASS
- Promoted strategy count:PASS / 0
- Forward/Shadow:PASS / HOLD
- Common Publication Value Judge V2:PASS / POST / FAILURE_WITH_LEARNING_VALUE
今回は新しい利益率を測る実験ではなく、すでに固定した検証記録だけを使って「ここで研究枝を閉じるか」を判断したものです。
未達・対象外
すべての買い方仮説を否定したわけではありません。
利益が出る戦略、市場価格と比べた期待値の差、長期的に同じ成果が続くこと、未来のレースで試せる準備が整ったことを確認した結果でもありません。
まだ一度も研究判断に使っていない完全な未使用検証期間は残っていません。
したがって、今回の0件だけを見て「競馬AI全体にエッジがない」と結論づけることはできません。
次に確かめること
次は同じデータで条件を足すのではなく、別の事前宣言した仮説として検証します。
次の問いは、「別の仮説でも、本当に未来へ持っていけるシグナルが残るのか」です。
その結果も、良くても悪くても同じ基準で残します。