30秒で分かる結果
距離・競馬場・馬場に関する4種類の履歴特徴量を、同じBaseline・同じデータ分割・同じ評価条件で比較しました。
4候補のうち、ValidationとDevelopment Testの両方で改善したのは **SAME_SURFACE_HISTORY_V1(同じ馬場区分での過去成績)** だけでした。
- 同距離履歴:REJECT
- 同競馬場履歴:REJECT
- 同馬場履歴:PROMOTE
- 距離・競馬場・馬場の全部入り:REJECT
PROMOTEは「最終採用確定」ではなく、次の段階でも検証・利用する候補として残す判定です。
特徴量はどう作ったか
過去成績は着順そのものではなく、次の式で0〜1へ変換しました。
着順パーセンタイル = (出走頭数 - 着順) / (出走頭数 - 1)
1着は1、最下位は0です。
特徴量作成に使用したのは予測対象レースの日付より前のレースだけで、同日および未来のレースは除外しています。
SAME_DISTANCE_HISTORY_V1
今回と完全に同じ距離の過去レースについて、着順パーセンタイル平均と履歴数を追加。
SAME_COURSE_HISTORY_V1
今回と同じ競馬場の過去レースについて、着順パーセンタイル平均と履歴数を追加。
SAME_SURFACE_HISTORY_V1
今回と同じ馬場区分(芝・ダート等)の過去レースについて、着順パーセンタイル平均と履歴数を追加。
DISTANCE_COURSE_SURFACE_HISTORY_V1
上記3種類をすべて追加。
実モデル比較
同距離履歴
Validation:-0.0000189650 Development Test:+0.0009131736 判定:REJECT
同競馬場履歴
Validation:-0.0026337208 Development Test:-0.0011708019 判定:REJECT
同馬場履歴
Validation:+0.0021236343 Development Test:+0.0039518689 判定:PROMOTE
全部入り
Validation:-0.0000261348 Development Test:+0.0016474061 判定:REJECT
候補選定はValidationで行い、選定後の方向確認にDevelopment Testを使いました。Final Holdoutは候補選定には使用していません。
何が分かったか
今回の定義では、同距離・同競馬場の単純な過去成績平均を追加しても、安定した増分価値は確認できませんでした。
これは「距離適性・競馬場適性という概念に価値がない」という意味ではありません。今回試した定義をREJECTした、という意味です。
一方、同じ芝・ダート等での過去成績は、ValidationとDevelopment Testの両方で改善しました。
不採用結果もEvidenceとして残す
今回の4候補は、採用されたものだけでなくREJECTした3候補も数値・判定とともに正式Evidenceへ残しています。
特徴量探索で重要なのは「何が当たったか」だけではなく、「何を試して何がダメだったか」も後から追えることです。
制限
今回の判定は予測損失指標での特徴量価値判定です。回収率や実運用収益の改善を直接意味しません。
次はタイム・スピード特徴量の増分価値を同じ手順で検証します。